1/30(火)、渋谷にあるウェルスナビ本社にてセミナーに参加してきました。今回は事前にメールで案内が来て、ウェルスナビ 口座開設者のみ、先着60名までの限定セミナーでした。
テーマは「資産運用を成功させるための3つのポイント」です。
僕はウェルスナビを利用し始めてから10ヶ月くらいなのですが、利回りも良くて結構気に入っています。
ただ、資金を放り込んだらいい感じに増えているとくらいの雑な印象しかなかったので、この機会に改めて勉強しようと思いセミナーに応募してみました。
パッと見た感じ、参加者の年齢層は20-30代中心で男性が多かったです。ちなみに会場は渋谷にあるウェルスナビ本社です。イケイケなでっかいオフィスなのかと思ったら、良い意味で落ち着きのあるオフィスでしたね。地に足がついてる感じです。
登壇は柴山社長みずから
講師はCEOである柴山社長が自ら担当されて、セミナー1時間、質疑応答30分と長丁場でしたが説明がうまく、長いとは思いませんでした。内容としては資産運用一般な内容が多く、ところどころウェルスナビの仕組みも交えつつ、しかし強調しすぎることのない、わかりやすい内容でした。
柴山さんはもともと財務省で税制などを担当のち、マッキンゼーを経てウェルスナビを創業された、金融業界の背景を持った方です。その後プログラミングを習得し、ウェルスナビの創業に至ったようです。金融業界のスペシャリストがテクノロジーに出会うと、こういったサービスが生まれるんですねえ・・。
セミナーの進行に合わせて、事前質問をいくつかピックアップして回答されてましたが、どれもスラスラとお答えになるので、そうした説明のうまさもすごいなと感じました。
セミナーのトピック抜粋
以下、セミナーで印象的だったトピックをかいつまんでご紹介です。
運用アルゴリズムは公開されている
ご存知の方も多いと思いますが、ウェルスナビが採用しているアルゴリズムは、公式サイト上に説明があります。トップ画面の株の方にPDFファイルがありました。
まあ僕は内容を見てもほとんどわからないんですが…汗
ざっくり言うと、リスクとリターンが最適化されるポートフォリオを、自動で構築する仕組み、だそうです。
CEOの運用成績も公開されている
これは知らなかったのですが、CEOの柴山さんの運用成績も公開されています。
社長みずから自社サービスを使用して成績を公開していくスタイルはなかなか安心感がありますね笑運用するなら5年以上はほしい
仮に5年後に必要そうな資金(結婚、住宅など)があって、それを少しでも増やすためには、投資方針はどう考えると良いか?という質問がありました。
結論から言うと、5年以上の運用期間があれば、金融危機をリカバリしやすくなるので、5年以内で必要な時期が見えている資金を投下するのはあまりオススメしないとのことでした。
おおよそ10年ごとに大規模な金融危機が来ると言われているので、2018年はそろそろリーマンショック級の何かが起こる頃合いかもしれません。
配当金の扱い
ウェルスナビで投資している米国ETFでは配当金を出すものがあります。管理画面上で円で表示される通り、ドルの配当をいちど円に戻しているとのことでした。ドルをドルのまま再投資すると、日本の税制上、非常に面倒なことになるからだそうです。
この辺は詳しくないので、また勉強しようと思います。
ETFの選定基準
改めてになりますがウェルスナビでは三段階の選定基準によって、投資するETFを選定しています。
ひとつめは正確性。これは指数にどれだけ正しく連動するか、という選定基準です。
ふたつめは安定性。ETFの純資産総額が大きいこと。純資産総額が大きいと、資産運用の途中で償還されてしまうリスクが少ないため、長期投資に適しているということです。
そしてみっつめが効率性。手数料などのコストのことです。これは驚きでしたが、日本における投資信託の平均保有年数は3年だそうです。
あとから調べたらこんな資料がありましたので、ご紹介しておきます。
投信の保有期間延びる 15年は2.7年で5年ぶり水準 :日本経済新聞
長期投資があまり根付いていないからこそ、日本の投資信託・ETFはコスト重視の面が強いみたいです。確かに手数料の比較はよくみますもんね。
ロボアド最大の恩恵は心理的側面を持たないこと
そもそも人間の脳は投資に向いていないようです。いろんな書籍に書いてあるので見かけた方もいると思いますが、人は同等の利益と損失では、損失のほうが気にかかるようになっていて、たとえば100円得した、よりも100円損した、のほうがずっと気になるというわけです。
この心理的作用によって、高く買って安く売るという、理想的な投資行動とは真逆の行動を取ってしまいがちなんだとか。
これは人種によらず、そういった傾向があるみたいです。
AI活用の展望
東大の松尾教授と組んで、資産運用にAIを活用する取り組みもされています。
市場の予測ではなく、個人に合わせた資産運用のアドバイスを行うAI活用に重点を置いているとのことでした。
最先端の人工知能(AI)研究をリードする東京大学・松尾研究室とウェルスナビが共同研究に着手 および『ウェルスナビ AI資産運用ラボ』設立|ウェルスナビ株式会社のプレスリリース
ウェルスナビ の基本思想
海外の富裕層が受けられるサービスを日本でも提供したい、という想いを何度か繰り返されていたのが印象的でした。特に手数料が預かり資産の1%に固定されている点ですが、これはつまり利用者の資産増減とウェルスナビ社の利益が連動しているということです。
企業としてはこうした手数料体系よりも、売買ごとの手数料をもらったほうが儲かるんでしょうねえ。しっかり顧客に向き合っている印象があります。
セミナー終わりに社員の方とも少しだけお話しできまして、資産運用のオススメ本を聞いてみたところ、敗者のゲームやウォール街のランダムウォーカーに加えて、以下の本を紹介いただきました。届くのが楽しみです。
まとめウェルスナビで着実な資産形成を
現時点ではかなりの利回りわ叩き出しているウェルスナビ、いってみれば順調すぎるといったところですね。
今後も機能改善の取り組んでいくとおっしゃっていたので、預かり資産1%の手数料でも、使い続ける価値はあるかなーと感じました。
もちろん10〜20年のスパンが基本思想になりますが、銀行預金をもう少し増やしたいなと思われる方は、ぜひウェルスナビを選択肢に加えてみてはいかがでしょうか?
ではでは。