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【ネタバレ】天冥の標Ⅱ 救世群について感想と考察

本記事は「天冥の標Ⅱ 救世群」(小川一水)について疑問点の補足となります。パンデミック系小説の一冊として読んでみました
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メモ取りながら読んでいたら色々思うところがあったので、個別に切り出しています。

がっつりネタバレしていますので、未読の方はご注意ください。




弥彦から華奈子へ感染しなかった理由は?

感染後24時間ほどで発症するようですので、感染直後であれば粘膜接触といえどまだ他者への感染能力は高くないのかもしれません。

新宿御苑に「慣例を破って」とは何か?

通常は敷地内に車両を乗り入れさせることはしないと思うので、緊急事態のため例外的に車両の侵入を認めたということだと思います。

OSSIFってなんの略?

世界感染症学会の臨時会議で突然登場した正式名称「眼縁黒斑性全身性炎症熱」ですが、ルビとして振られている"OSSIF"ってなんの略なんでしょうか?辞書を片手に考えてみました。

まず「全身性炎症熱」ですが、これは「Systemic Inflammation Fever」と思われます。頭についている「眼縁黒斑性」は検討がなかなかつきませんでしたがおそらく「Ocular」と「Spot」でしょうか?「黒斑」なのでどこかにBlackが入るかと思ったのですが、いまいち調べきれませんでした。

というわけで"OSSIF"は「Ocular Spot Systemic Inflammation Fever」と推測しておきます!

紀ノ川青葉の言う「あいつ」とは?

終盤、千茅の元を訪れた青葉が発した「あいつから聞いた?」とは誰のことなのでしょうか?直後に千茅も「ううん」と否定していることから共通の知り合いのはずです。

推測ですがありそうなのは圭吾、掛井、華奈子あたりでしょうか。頻繁に訪問してくるのであれば、青葉が彼らと知り合いであることはおかしくありませんし。

ただ、この時期この3名は東京アウトブレイクで忙殺されているはずなので、青葉の身の上話を聞くタイミングがあったか微妙です。

青葉幹子?

P359に「青葉幹子から二通目の手紙が届いた」とありますが、紀ノ川幹子の誤植でしょうか。

上述の二通目の手紙の内容は?

青葉の発言から察するに、配偶者の親類などから合宿所へは行くなと言われて喧嘩になった、などではないでしょうか。

幹子の人物像はわかりませんが、そうした背景を知った親心としては、いわゆる普通の幸せを掴んでほしい、危険かもしれないことはしないでほしいと言う気持ちがあり、それを伝えるために千茅に手紙を書いたのではないかと思っています。

ジョプは二度休む?

P381とP382でジョプが木にもたれて休んでいる描写が二回続きます。前後の文脈ともマッチしないので、P382の方は誤植だと思います。

ちなみに手元にあるのは2010年3月15日発行の版です。

闇の精霊の正体

この章の最後でも明言されますが千茅ですね。乱暴されたのちに水を被ったのだと思います。ジョプの視点では、華奈子や圭吾も精霊として描写されています。

「IgPワクチンを使って取引するのよ!」

隔離された孤島での千茅の発言です。全世界の冥王斑患者が隔離されている現状で、IgPワクチンの需要があるのかと思いましたが、孤島には定期的に採血するための施設が備え付けられているようなので、世界的にはまだ冥王斑のアウトブレイクが散発的に発生しているのでしょう。




本作以外にもパンデミック系コンテンツを読んでいます。それらについてはこの記事でどうぞ。
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